そうなのだ。みんな自分で一杯なのだ。
私も。
彼も。
一杯すぎて、私は彼を思ってしまう。
一杯すぎて、彼は仕事だけしか頭に入らなくなる。
 
こんなものは埋め合わせられるわけがない。
私は必死に彼と仕事を尊重しようとする。
彼は彼なりに、「突然開いた空き時間」に私の時間を作ってくれる。
 
それが歯車のように、何度も噛み合ってくれない。
会う時間は3週間に一回となり、
メールの頻度も5日に一回となり、
既に何が何なのか、分からない。
 
私は彼について考え疲れ、
彼は仕事で私を忘れ、
 
お互いなんなのか
なんで一緒にいたのか
もう忘れかけちゃっている。
 
彼に合わせて自分に歯止めを掛けないと、時間を邪魔して、彼が仕事を頑張れなくなっちゃう。
そう思ってメッセージもしないし、プレッシャーも送らないし、
自分のことを色々やって、勉強して、忙しくして、
でも女性は好きだったことを忘れちゃう・・・
好きな気持ちはそうなのだけど、
これって仕事ラブの男性もきっと女性なんて忘れているんだろうなぁ。
 
じゃぁ、付き合うって何なのだろう。
私はもうちょっと会える人を探した方が良いのかもしれない。
何が何だか分からないんだ。
久しぶりに会ったら、近況報告して、ごはんを軽く。お酒を軽くのんで、彼の家でセックスだ。
セックスは幸せだ。そうなんだけど。
3週間に一回の会合とセックス。一日デートする時間だって取ってもらえない。
 
私はどうしたいのだ?
これは付き合うなのか?
 
こんな風に思いながら彼が「自分は結婚が遅いと思う」とか言った日のショックは、計り知れないものだった。
こんな風に思いながら、彼が自己紹介を「彼女なし」としていた日のショックは、計り知れないものだった。
 
私はどうしたいのだろう。
覚悟を決めて、言ったんだ。「都合のいい女になりたくない」
プレゼン作るって言ったら、俺も作るだって。
夢のあること言って、ちょっと嬉しかったのに。
 
私のプレゼンの返事はまだ来ない。
感想はもらったけど、返事はプレゼンで来るのかな、って思っていたのだけど。
 
まだ来ない。
 
これは、なんなのだろうか。
仕事じゃないから、ほったらかし。
大いに結構だが。
仕事だったら君は雇えないし君の企画は失格だ。
 
そうなんだよ。
普通の人がやるような一日デートは他の人で埋めて、
美味しい食事は他の人と食べて、
私は君と会う日をずっと待っている。
 
岩盤浴に行こうっていう言葉を信じてずっと待っている。
お金がない、といってスマートウォッチを買っていた君の手元を見ながら
私は君が約束を果たしてくれると信じている。
 
君がお母さんと一日過ごす様子をインスタで見ながら
いつ私に時間をくれるのかと、ぼんやり待っている。
 
なんなんだこれ。
セフレにもなってない。
彼氏にもなってない。
一緒にいることが価値があったのに、
今の私には何の得にもなっていない。
マイナスだらけだ。
 
でも君は自分で一杯だから。
私の様子なんて気づかない。
「気に掛けてくれること」ぐらいが心の拠り所だったのに。
なんだかそれも見えなくなってきて。
 
うらやましい。
うらやましいよ。
悔しいし、ずるいし、悲しいし。
私は私のことで頭がいっぱいだから。
 
旅立つ気力も残っていない。
期待する気力も残っていない。
すがりたくない。
だだこねたくない。
なんで平和に「ただ会う頻度を少し多くする」とか
そんなことは起こらないのか。
 
私は何を期待して待っているのか。
このままじゃ私が危ない。
彼は若い。
彼の若さに私の年齢は関係ない。
 
それが残酷な年の差だ。
残酷だね。
 
メッセージを読み起こすと
思い出が残っている。
彼が私をすごく大切にしていたときのやり取り。
余裕があった頃の。
価値があった。
すごく価値があって、この数週間の交流の結果が今を引きずっている。
残酷だ。